行政法の勉強には、「全体像」が重要

行政法とは

行政法は、仕組みと全体像を把握しなければ非常にとっつきにくい分野になっています。しかし、慣れてしまえば、勉強しやすく点数が取りやすい科目になります。

 

行政法を分かりにくくさせているのは、憲法などのように単体でできていないからです。行政法という法律はなく、行政法という箱の中に無数の法律が入っているとイメージしたほうが分かりやすいと思います。

 

では、行政法はどんな仕組みで成り立っているのでしょうか。今回は、行政法を全体像など交えて解説していきます。これを記事を読めば、行政法というものはどういうものなのか分かってきます。仕組みなどが分ってしまえば、行政法は勉強しやすい科目になり、すぐにでも得点アップに繋がる科目です。

1つの法律ではない。多法な行政法。これが分かりにくい要因

まず始めになぜ行政法が分かりにくくなっているかを説明します。行政法は、民法のように1つの法律で成り立っていないことが挙げれます。普通なら憲法でも会社法でも単体の法律としてでき上がっています。しかし、行政法無数の法律が結びついて成り立っています。これが行政法を分かりにくくさせている要因です。

 

例えば、日本とイギリスを思い浮かべると分かりやすいと思います。日本は、日本以外にありません。イギリスは違います。イギリス箱の中に、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという独立した国があり集合体になってイギリスという国を作っています。

 

イギリスのように行政法も、[行政組織法][行政作用法][行政救済法」など無数の法律が結びついてできています。

 

行政法の仕組み

行政とは

これで行政法は、さまざまな法律が集まってできた集合体ということが分りました。では、さまざまな法律といっても、どんな法律でもいいというわけではありません。国家の活動を定めた法律でなければいけません。

 

行政というのは、国家議員(地方議員含)、公務員などが行う国家の活動または地方公共団体の活動をいいます。総称して行政活動と呼びます。

行政活動は誰が、誰に、どんなことを行うのか?行政の仕組みとは

行政活動とはどんなことをするのでしょうか。「誰が」「誰に対して」「どんな行為を行い」「その行為に違法があった場合」「どのような救済方法」などさまざまな活動があります。答えは、行政庁が国民に対して行政行為を行い、その行為が違法だった場合に行政庁は救済の措置を行います。行政側から国民に働きかける行為だと思ってください。

 

例えば、「市役所(行政庁)が、国民から税金を徴収(行政行為)しました。しかし、市役所は、国民に対して間違って多く税金を徴収していました。そこで国民側が不服の申し立て(救済)をして、無事に超過分の返金をして貰えました。」こんな流れになるのが行政活動になります。

 

このように、行政法の仕組みは「行政庁が」「国民に対して」「行政行為を行い」「違法だった場合の救済措置をする」4つからなる仕組みになっています。

3つのグループが合体した行政法。行政法の全体図

さまざまな法律が集まってできた集合体が行政法といいましたが、さらに無数の法律が大きく分かれて3つのグループになります。その3つを「行政組織法」「行政作用法」「行政救済法」というグループに分かれます。「行政組織法」「行政作用法」「行政救済法」の3つが合体したのが行政法です。ざっくり行政法の全体像は下記のようになります。
行政法仕組み図2

 

3つのグループの役割

行政組織法(誰が)⇒行政庁の組織を定めている

行政作用法(どんな行為)⇒行政行為を国民に対して行う

行政救済法(その行為に間違えがあった場合の救済方法)⇒違法行政行為の国民に対して救済

3つの行政法の説明

それでは、「行政組織法」「行政作用法」「行政救済法」の3つの行政法を説明します。

行政組織法

税金は、どこが徴収する分かりますか?税金を徴収するの行政主体です。行政主体とは、公法人といい国や地方公共団体などのこと指します。行政主体のことが書かれているのが行政組織法です。例えば、国家行政組織法などが挙げられます。

行政作用法

税金を徴収することや行政行為など、行政主体の活動が行政作用法になります。例えば、行政代執行法などが挙げられます。

行政救済法

行政行為(行政作用法)に違法又は不当があった場合、国民を救済するための方法が行政救済法で決まっています。救済方法としては、行政事件訴訟法等の取り消し、国家賠償法での金銭賠償等があります。

行政法の勉強は、全体像イメージしながら勉強を進める

行政法の勉強をしていると、自分で今どこの箇所を勉強しているか分からなくなることがあります。その時は、行政法の全体像イメージすると迷うことはなくなります。

 

例えば、行政不服審査法や行政事件訴訟法を勉強していた場合、行政救済法の分野をイメージするようにしてください。このように全体像を意識することによって、迷うこともなく体系的に勉強できます。
行政法の全体図高得点を狙うために行政法はカモ科目。その3つの理由と勉強方法。を公開しています。

まとめ

行政法を分かりにくくさせているのは、他の法律のように単体でできていないからです。行政法は、無数の法律が集まってできたものになります。言い方を変えると、行政法という箱に無数の法律が入っているイメージになります。

 

その箱の中にも、収納ができるように「行政組織法」「行政作用法」「行政救済法」という3つの小箱があって、無数の法律を整理されていきます。

 

このように、行政法を勉強するときも、全体像イメージしながら自分がどこを勉強しているか整理しながら学ぶことが重要です。

 


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